【恐怖の学級文庫】

これは　もう30年近く前の　小学生だった時のお話

同じクラスだった　Kくんが　ある日　

学級文庫として寄付をすると言って　紙袋に入った　漫画を持ってきた

 当時　小学校高学年だった私には

「学級文庫」という言葉は　聞き慣れないものだったが

要は　家にあったマンガを　みんなで楽しんでもらえたら・・・という　

高い志で　寄付してくれたんだ　と解釈した

kotobank.jp

高尚な小説ではなく　漫画を寄付してくれるなんて

Kくん　アンタは　イイ奴だ！！と

のんきに　ニヤニヤしていたのだった

しかし　すぐにそのニヤニヤ感は　打ち破られる

Kくんの手で　本棚に並べられた　漫画　

それは・・・

「漂流教室」楳図かずお

楳図かずお・漂流教室・全11巻 - weird planet

楳図かずお先生の　代表作の一つと言われている漫画

荒廃した未来世界に校舎ごと送られてしまった主人公の少年・高松翔ら小学校児童たちの生存競争を描いた作品。

漂流教室 - Wikipedia

ちなみに　第20回小学館漫画賞　受賞作

週刊少年サンデー1972年23号 - 1974年27号まで連載。1974年に刊行が始まった少年サンデーコミックスに初めて収録された作品である。楳図かずおの元々の持ち味である恐怖漫画のテイストがある。楳図はこの作品も含めた一連の作品で1975年に第20回小学館漫画賞を受賞している。

漂流教室 - Wikipedia

当時小学生だった　私からすると　ドラゴンボールや聖闘士星矢などの

見やすい絵に　分かりやすいストーリーの漫画が　大ブームだった時期に

 絵は劇画調で怖いわ　ラストもハッピーエンドでなく　モヤモヤ感は残るわ

それはそれは　当時の私にとっては　トラウマものの衝撃作だった

これが　1970年代の少年誌に連載されていたなんて　また驚き！！

ジャンルとしては　「SFホラー」「パニック・ホラー」「パニック・サバイバル」

など評されていて　ただのホラーではないことが分かる

学校自体が　未来の荒廃した世界にタイムスリップしてしまうという

パニック的な状況の中で　次々と起こる困難に立ち向かう　主人公たち

生理的な不気味さを　感じさせる「怪虫」

子どもたちだけで「盲腸」の手術をしたり

最後まで　子どもたちの足を引っ張る大人「関谷」の存在など

かなり残酷な描写もあり　休み時間に数ページ読んでは

ショックキングなシーンで　大ダメージ受けて

「もう読まない！！！！！」と

心に誓うのだけど　

次の日の休み時間には　また手に取って　読んでしまうことの繰り返し

楳図ワールドに　ズブズブで　病みつきになっていました

私は　ホラーは　はっきり言って　好きではないけど

30年経っても　未だに忘れることができない　衝撃的なシーンがあることや

後を引く　スッキリしない終わり方　など

私にとって　漂流教室とは

ラストは　全てハッピーエンドというワケではない

という　学びを得た漫画でした（少年誌なのに！！）

怖いもの漫画が　お好きで

まだ読んだことのない方は　読んでみてください

漂流教室 全6巻 完結セット(文庫版)(小学館文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

この漫画を　学級文庫にすると　決めた先生にも感心だけど

今　こんなシロモノを　学級文庫にしちゃうと

ニュースになっちゃうよね　きっと

☆今日も　遊びに来ていただき　ありがとうございました☆