【値段のない焼肉屋】
まだ レバ刺しが食べられた頃
とある 焼肉屋さんに 連れて行ってもらった
そのお店は ものすごく小さくて寂れた 商店街の一角にあった
ボーっと歩いていると 通り過ごしてしまうくらい 古くて存在感のないお店
この商店街自体も アクセスしづらくて 近所の人が利用するぐらいだろう
そんな所にある 焼肉屋さんだし 店構えもボロボロ
「ほんまに大丈夫なん?」
「おなか壊さへんかな?」と不安に思ってしまった
友人に「ホンマに大丈夫なん?」と何度も確認したけれど
「大丈夫 大丈夫 店に入ったら分かるって」と返されるのみ
勇気を出して お店のドアを開けると
カウンター席のみで ものすごく狭くて お世辞にもキレイとは言えないけど
店内は多くの人でにぎわっていて 驚いた
お店に入ると オーナーの女性が笑顔で迎えてくれた
韓国出身の方だという
飲み物を頼もうとすると
オーナーが
「飲み物は 持ち込みも可能だから 今度は持って来たらいいわよ」と話す
へ~ そんな焼肉屋さんなんて初めてだなぁ 気前良いなぁ
と思いつつ 焼肉を注文しようとするが
メニューがなかったので オーナーに尋ねると
「日によって 仕入れが変わるので メニューは用意していないのよ」とのこと
そのため 今日のオススメを出してもらうことにした
自分たちで焼かなくてはいけないものの
お肉の質はとても良くて 肉厚もケチっておらず 食べ応え抜群だった
オススメがドンドン出てくるので
最初は「おいしい おいしい」と言いながら
アホみたいに夢中になって食べていたけど
お腹がいっぱいになってきて
冷静に考えると・・・
しまった・・・ここは値段が出ていない店だぞ・・・・
と急に青ざめてしまった
結局2人で ¥16,800
結構 食べて飲んだしな・・・
でも おいしかったし また来てもいいな
今度は 飲み物は持ち込みにして
お肉も 今回はレバ刺しをたくさん食べたし
本当に食べたいものをほどほどに頼めばいいんじゃない?と
友人と 次に来店をした時の作戦を 話しながら帰った
それから しばらくして
リベンジすることになった
・飲み物は持ち込み
・本当に食べたいものだけ注文
・目標 ¥12000(値段がないのに)までにおさめる
お店に行って オーナーに今日は持ち込みであることを話す
「その方がいいわよ~」と快く受け入れてくれた
で 前回の過ちを犯さぬよう 慎重にお肉を選んでいく・・・
かなり控えめに選んだつもりだったので
隣で食事をしていた常連さんが とてもおいしそうに食べていた
特製スープ(韓国のビビンクッパ:ご飯入りスープ)を〆に注文
その結果!!
¥17,200
なんでなん!?
高なっとるがなっっ!!(笑)
敗因は
持ち込み料?
特製スープ?
内訳が謎すぎて 絶句・・・・
あぁ 値段がないことの恐ろしさよ