終戦記念日に生まれて
私の誕生日は 8月15日
母親の話によると
8月初旬が 予定日だったのに
2週間近くも 遅れて生まれてきた
「まさか 終戦記念日に生まれてくるなんてね」 と母
幼い頃に 誕生会をその日に計画しても
世間は お盆休み真っ只中
友達たちは 旅行や家族の予定で日が合わず
「ごめんね~」と爽やかに断られたり
小学生4年生ぐらいまでは
自分の誕生日を ちょっぴり恨めしく思ったことは本当
でも 小学校 高学年の時に
母方の祖父から 戦争の話を聞いた
祖父は 戦闘機に乗って出陣する朝
寝坊してしまい 出陣できなかったそうだ
上層から かなり厳しい処罰を受けたそうだが
数日後 終戦を迎え 生き残ることができた
その後 祖母と出逢い 母が生まれたので
この話を聞いたとき
祖父がそのまま出陣していたら
母は きっとこの世に生まれておらず
そうなると 私も然り
私は 小学生ながら
すごく不思議な気持ちになったことを覚えている
大人になって
毎年 この日を迎えると
複雑な気持ちになるけれど
2週間も遅れて
わざわざ終戦記念日に
生まれてきたのだから
命に感謝して生きなさい
という意味があるのかな と思っている
何も 成し遂げてないけれど
地味ながらも 生きていこう
今年も ひっそりと
お祝いします
☆遊びに来てくださって ありがとうございました☆