【自分の感受性くらい】大好きな詩
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
「自分の感受性くらい」茨木のりこ
この詩に出逢ったのは 大学時代
合唱か何かの授業だったと思う 歌詞を見た時に
頭をガツーーーーーンと 思い切り殴られたような衝撃だった
そして
無性に泣きたくなった
涙で視界がぼやけながら
スケジュール帳に 必死にこの歌詞を書き留めた
今でも
自分のことが
おろそかになっていると感じた時には
この詩を思い出す
この詩に出逢って 20年経つけど
いつ 何度読んでも
ピンピンに研いだナイフで
心が切り裂かれるような気になり
ドキリとする
☆今日も 遊びに来てくださって ありがとうございました☆