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【沖縄旅行】美しさの奥に隠された悲しみ

私が初めて沖縄へ旅行したのは、2011年3月11日(金)だった。

詳細な時間は忘れたけれど、それは神戸空港で那覇行きの搭乗が開始された最中に起こったことだった。

 

搭乗の順番待ちをしていた際、目の前に飾ってあった観葉植物がひどく揺れた。そして、自分自身も気持ち悪くなるほどグワングワン揺れて、めまいを起こしたのかと勘違いするくらいの大きな揺れだった。

 

あぁ、これは地震だ・・・と思ったけれど、搭乗手続きは中断されることなく、その後すぐに飛行機は那覇へ飛んだ。

 

那覇へ着いて、携帯電話(まだスマホじゃなかった)の電源を入れると、普段滅多にかかってこない私の携帯電話へ、家族や友人から数十件の留守電メッセージやメールが入っていた。

 

これは、絶対おかしい・・・

 

すぐに家族へ連絡を入れると、東北でひどい地震があったとのこと。詳しいことはまだ分からないけれど、心配になって電話をかけたと妹が話してくれた。

 

結局、私が乗った便を最後に神戸空港は一時閉鎖したそうだ。

あと、もう少し出発が遅ければ、沖縄へ行くことができなかっただろう。

 

その日、ホテルでも東日本大震災のことがニュースで流れていたが、まだ詳細は分からないままだった。

 

次の日、相方は前泊していた友人たちとゴルフへ出かけた。私も観光する予定だったけれど、そんな気分になれず、取りやめてホテルでベッドに横になりながら、テレビで東日本大震災の様子を見ていた。

 

ホテルから見える美しく穏やかな沖縄の海に対し、テレビで繰り返し流されている東北の海はどす黒くまるで悪魔のようだった、大津波で破壊した全てのものを引き潮で一気に奪い去っていく様子を直視できず、思わずテレビを見ながら泣いてしまったことを覚えている。

 

そんな複雑な思い出がある、沖縄の初旅行だったけれど、それ以降、毎年沖縄へお邪魔している。

 

今回で9回目の沖縄旅行だけれど、美しい景色とは裏腹に、複雑に思う景色に遭遇することもある。

 

那覇空港で旅客機に交じって、轟音をひびかせて暴れる軍用機

プロ野球のキャンプ地で試合中に真上を横切る不気味なオスプレイ

週末の夜のコザ地区、群れになってうろつき回るイレズミだらけの身体をした、荒々しいアメリカ兵

そして、終わらない戦後・・・

 

沖縄が好きで、国内屈指のリゾート地で楽しんでいるということは確かだけれど、表向きの美しさだけ見るのではなく、その奥に隠された複雑な悲しみも心に刻んでおかなきゃ、と沖縄旅行の度に複雑な気持ちになる。

 

 

☆遊びに来てくださって ありがとうございました☆