【大魔王ゾーマ様とラーミアとＮＨＫ交響楽団（Ｎ響）】ゲーム音楽をプロオケが演奏している！！
前回、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」についての思い入れを書かせてもらいましたが、今回は「ドラクエシリーズ」の中でも特に好きな2曲についてお話します。
実は、この2曲に関しては、今でも飽きることなく聴いていたりします。
2曲とも「ドラクエ３」の曲でして「おおぞらをとぶ」「勇者の挑戦」です。「勇者の挑戦」はゲームでは、3音しか使うことができない（容量の関係から）というかなりの制約があるなかで、すごい曲だなぁ、と感心してしまった曲です。ドラクエの音楽は、どれも素晴らしいのですが、今回は私がオススメするこの2曲を紹介します。
「おおぞらをとぶ」
ゲームが進むと、不死鳥であるラーミアに乗ることができるようになるのですが、このラーミアに乗っている時の音楽が「おおぞらをとぶ」です。大きくはばたくラーミアに乗って、冒険する情景が浮かびます。オーボエを吹いていた身としては、オケバージョンで出てくるオーボエソロが、短いながらもとても美しく切ない旋律で何度聞いても鳥肌が立ちます。（オーボエは、上のＡの発音が難しく、これだけきれいに澄んだ音が出せるなんてさすがだなぁ、といつも感心してしまいます。Ｅ→Ａなど、高いＡへの跳躍は、結構難しいのです）
・ファミコンの音源です
・オーケストラの音源です（どのオーケストラかは不明）
ドラクエ3「おおぞらを飛ぶ」オーケストラ版 DQ3 Heavenly Flight Orchestra version
「勇者の挑戦」
こちらは、ラストのボスである大魔王ゾーマと戦う際の曲です。ゲームでは、これを3音で表現されているなんて、作曲者である「すぎやまこういち」はやはり天才だと思わずにいられません。初めてゲームでゾーマの出現とともに音楽を耳にした時には、かっこよすぎてシビれました。ドラクエシリーズのラスボスの曲はボスの立場から作曲されているのか、絶望を感じさせる鬱々とした曲が多いのですが、こちらの「勇者の挑戦」は、曲中に「ロトのテーマ」や「アレフガルドのテーマ」をさりげなく織り込んできており、勇者の追い風となる希望が感じられるような曲じゃないかと感じます。オケ版では、吠える金管セクションもかっこいいのですが、個人的には、嵐のようにうねる弦楽器とズシーンと脳天に響くシンバルが好きです。
・ファミコン音源
[HD] Dragon Quest III Hero challenge ドラゴンクエスト3 勇者の挑戦 BGM
・オーケストラ音源（「勇者の挑戦」を色々なオーケストラが演奏しています）
個人的には8:48～流れる「NHK交響楽団」の演奏が一番好きです。（広告が良いところで入っていて、聴き苦しいところがあります。すみません）ラストは、おまけとして弦楽四重奏バージョンも盛り込んでおられます。（でも、編成的にかなり物足りない）
おまけ♡異色の「洞窟のテーマ～勇者の挑戦」
こちらの「HATSU 012」さんは、ゲームミュージック中心にマリンバで演奏されている動画をUPされています。「勇者の挑戦」になった時の向かって右側の方（低音を担当されている方）の豹変ぶりには驚愕です。（コメント内では「遊び人から賢者に転職！！」と評されています）個人的に大好きな動画なので紹介させてもらいます。
最後に
画像は、私が持っているドラクエのオケバージョンのCDです。私が中学生の時に親にねだって買ってもらったものです。演奏はどちらもNHK交響楽団です。当時（ドラクエ3のCDは1988年頃発売）、ゲーム音楽をプロのオーケストラ（しかも国内トップクラスのオケ）が演奏するなんて、とても斬新だなぁ、よくオファーを受けたね、と今でも思います。みんなどんな思いで演奏していたのでしょうか・・・気になる・・・。今では、プロの団体がこぞって演奏してCDを出していますが、Ｎ響の作品が一番美しくまとまっており、聴きごたえがあります。
Ｎ響が演奏しているCDは、現在残念ながら中古でしか手に入らないようです・・・
☆遊びに来てくださって ありがとうございました☆
