【コロとのこと③】

義理堅く　人と適度な距離を保っていたい　コロ

小さいころから　抱っこは嬉しくない様子

 

大きくなっても　それは変わらず　抱えられると

目がうつろになる・・・

小さいころから　緑のフサフサ草の上で　寝転がることが大好きだった

大人になっても　これも変わらず

呼ぶと　うっとうしそうに　こちらを見る

とても賢く　みんなから愛されていたコロだけど

亡くなる　1ヶ月半前から　

急に食欲がなくなり　水しか飲まなくなった

病院に連れて行ったが　夏ということもあり

「夏バテでしょう」と言われ　薬を処方されただけだった

最後の半月は　後ろ足に力が入らず　立てなくなった

それでも　トイレは自分で歩いて行こうと　

後ろ足を引きずりながら　移動をする姿に

最後まで　家族に迷惑をかけまいとする　

彼の強い意志を感じた

亡くなる前日　後ろ足が痛むのか　

一定の体位で過ごすことができず

クンクンと　ずっと苦しそうに泣いていた

父と私と　1時間交代で体位を変えながら　朝まで過ごした

次の日の朝　私は仕事だったので　呼吸が浅くて　苦しそうにうめく

コロを　気にしながらも　両親に託して仕事へ行った

その日の午前中に　コロは息を引き取った

最期に　目を大きく見開き「キャンッ」と泣いて

亡くなったのだそうだ

帰宅して　彼を触ると

もう冷たくて　硬くなっていた

動物霊園にて　葬儀をした　

火葬後　骨を拾う際に

職員さんが

「すごくキレイに骨が遺っているから驚きました」と話される

見てみると　確かに　図鑑に出てくるような　美しく模範的な骨の並びだった

その職員さんのお話によると

どこか身体を悪くして　亡くなったりすると

その悪くした箇所の骨が　崩れていることがあるそうだ

14歳か・・・・

もっと生きることが　できた感じがしたけどな・・・

コロは　うちの家に来て　幸せだっただろうかと

ふと思う

ここまで　読んでくださって　ありがとうございました☆