【嵐の菊花賞】
台風の影響で、私の住んでいる関西も午後から風雨が強まってきた。
何気なくテレビをつけると、競馬中継のチャンネルだった。
「そうか、今日は菊花賞か・・・」
テレビ画面を通しても、レース会場の京都競馬場でも猛烈な雨が降っていることが分かる。
「菊花賞(きくかしょう)こんな天気でもやるんやなぁ・・・」とボンヤリと思い、ちょうどレースが始まる時間だったので、1年に1度しかないレースだし、時間にしても3分もほどだったので見ることにした。
父親が競馬ファンで、幼い頃には「娘を遊びに連れていく」という名目のもと、よく阪神競馬場に連れて行かれていたので、多少競馬のことは分かる。(昔から子どもが遊べるスペースがあって、そういったスペースで遊んでいたので、虐待とかではありません。あしからず)
「菊花賞」というのは、競馬のクラシック三冠レースのうちの最終戦のこと。
詳しいことは省きますが、三冠レースというのは、「皐月賞」「東京優駿(日本ダービー)」「菊花賞」の3つ。出場資格もサラブレットの3歳(牡馬・牝馬)のみしか出走できないと決められている。(さらに、優先出走権とか細かい条件もあるけど、ここでは割愛します)この中でも「日本ダービー(ダービー)」という言葉は、聞いたことがある人も多いのではないかと思う。
「皐月賞」は「最も速い馬が勝つ」
「東京優駿」は「最も運のある馬が勝つ」
「菊花賞」は「最も強い馬が勝つ」
と言われている。
「菊花賞」が2度の坂越えと3000mという長距離(他の2賞は2000m台)を走らなければいけないことと、スピードも必要だけど、スタミナやペース配分も大事になってくることから、「最も強い馬が勝つ」と言われている。
距離も厳しいけれど、特に、第3コーナー付近にある「淀の坂」(※「淀」とは京都競馬場のこと)は、高低差が4.3mもある名物坂で(実際にコースを歩くと、とても大変らしい)、ゴールを前にして、この坂で馬群に沈んで(失速して)しまう馬が数多くいることから
「死の坂」
「淀の坂には、魔物が棲む」
と言われている。
かなりの雨で、馬が走る芝もぬかるみ、かなり厳しい印象を受ける。
どうか、どうか、馬も騎手も魔物に襲われることなく、無事に還ってきますように。
嵐の中のレースの結果は、「キセキ」という馬が勝った。
ゴール前の直線では、馬も騎手も泥だらけになっていた。
茶色の馬は、真っ黒になり、騎手もウェアが真っ黒になる激闘。
久しぶりに競馬を見たけれど、ヒヤヒヤしたレースだったわ。
たった3分ほどのレースだったけれど、見ごたえがありました。
本当にお疲れ様でした。
レース後の勝利ジョッキーのインタビューを見ていて、騎手のデムーロが、しばらく見ないうちにメッチャ日本語が上手くなっていたことに驚いてしまった。(笑)
それにしても、日曜昼下がりのこの気だるい時間の番組。
競馬にしろ、ゴルフにしろ、日本の大会なのに、外国人にエエとこを持ってかれていると感じるのは私だけか?
ちょっと寂しく思う。
☆遊びに来てくださって ありがとうございました☆