【オーボエと私】④初レッスン。あまりの下手さに師匠もビックリ
先日も「オーボエってクラリネットに似ているヤツですよね?」と恐る恐る言われたコロです。・・・ったく・・・
かなりの長編になってきていますが、よろしければ、お付き合いください。
前回の続きです。
自己紹介もそこそこに、師匠に早速私の腕前を披露することに・・・
とりあえず、部活でやっていた曲を聴いてもらう。
その曲とは
「夕やけ こやけ」
♪ そーそ フャァ そーそーそーぷ ぴゃーぴゃーれーみーれ~ ♪
「あら~、アンタこれは・・・・」という師匠の表情
横目でチラッと見た時の師匠のなんとも言えん切ない表情、忘れもせんわ。
あまりにひどかったのだろう。吹いている途中でストップされ、「うん、ちょっと楽器とリード見せてくれる?」と言って、私の楽器を吹き始めた。
すっごく状態が悪いハズなんだけれど、師匠が吹くとなぜか、とっても素敵な音に。
これが、プロなのかぁぁぁぁぁ!!!
とプロの実力に呆気にとられていると、師匠より一言。
「こりゃ、駄目だね。ぼくでも、この状態はキツイよ」とのこと
楽器のコンディションも師匠が見てくれたけれど、メンテナンスに出してもあまり意味はないだろう・・・というぐらい状態が悪い楽器だということが判明。
「こんなんでよく部活をして来たね」と私を憐れむ師匠・・・
リードケースを開いて「これで吹いてみたらいいよ」とリードを1本プレゼントしてくれた。
頂いたリードを吹いてみると、めちゃくちゃ吹きやすくて、楽器のコンディションの悪さも帳消しになるぐらい良いリードだった。自分がとっても上手くなったような気がした。今まで、悪い状態が当たり前で比べることもできなかったけれど、下手くそなのは「自分が悪いから」と思い込んでいた。特製リードをゲットしたことで、オーボエ吹くのめっちゃ楽しいやん!!こんな世界もあるのか~と、視野が一気に広がった。ゲームのガチャで激レア武器を引き当てて、突然ゲームの攻略がスムーズになったような感覚だった。
けれど、あまりにも下手くそだったので、曲なんてとんでもなく、リードの調整とロングトーンやスケール(音階練習)といった基礎的な練習を教えてもらうことで終わってしまった。
これをきっかけに、定期的にレッスンに通うようになり、顧問をはじめ、部員一同を見返してやるべく、私は、下克上を虎視眈々と狙うようになる。
オーボエという楽器を個人でマスターしようとするには、あまりにもハードルが高いこと、そして、上手くなるには、適切な指導・調整された楽器・自分に合ったリードといった3つの環境がしっかり揃っていないと無理なんだ、としみじみ感じた中学2年生の夏休みだった。
適切な指導者
自分に合ったリードは手に入れることはできた。
さぁ、調整された楽器はどうする!?
まだまだつづく・・・
おまけ
初エチュード。かなり分厚く、重い本。使っていくうちにボロボロになって、表紙も裏表紙も取れて行方不明になってしまった。そして、 いつの間にか、よく分からん怪しいシミが付いていた。全体的に黄ばんでいる。(笑)
シンプルなスケール(音階)なのに、取り組んでいる期間を見てみると、1ヶ月近くから2ヶ月ぐらいかかっている。基礎の基礎なのに、全くできなかった。どんだけ下手だったかが良く分かる証。
シンプルな練習曲だけど、やっぱりクリアーするまで1ヶ月ほどかかっている・・・
前回のブクマコメントより
ヨーコ様。本当に顧問遅いよ!しっかりしろぃ!!ですよね。でも、この過程がなければ、師匠との出会いもなかったのかもしれません。しかし、フルートの先輩がなぜオーボエを習うのか?話がややこしいですね?ほんとナゼ?w
syufu様。楽しみにしてくださっているなんて!!ちょっとした息抜きになればと思います。ありがとうございます。
【オーボエと私】シリーズ
☆遊びに来てくださって ありがとうございました☆