【オーボエと私】③幽霊部員に救いの光が
【オーボエと私】シリーズも今回で3作目。思った以上に長くなってきていますが、興味のある方は、お付き合いくださいませ。
初めての方は、こちらからどうぞ。
前回までのあらすじ(?)
適切な指導が受けられなかったり、楽器を割ったりとトラブルに見舞われる
↓
部活に行くのが嫌
↓
楽器が上手にならない
(吹けないからコンクールの曲は、ほとんどカット。カット部分は吹いているフリw)
↓
先輩たちの風当たりが強くなる
(フルートパートに無理やり入れられているから、先輩方も戸惑う)
↓
同級生達との溝は深まる一方
(同級生たちは、とても楽しそうにしている)
↓
以下、無限ループ・・・
ホントまぁ、振り返って書いていても、私なんで辞めなかったんだろう・・・と本人が一番不思議に思っています。
さて、今回は幽霊部員に救いの光が差すまでのことを書いていきます。
一向に上手くなる気配がない(当たり前だっつーの)私を気の毒に思ったのかなんなのか、顧問がようやく行動を起こしてくれたのでした。
ある日のこと、灰色の毎日を送っていた中、顧問に呼び出された私。
「あ~部活、サボりがちやし、まぁお説教かなぁ・・・」呼び出されてもしゃーないな。
と怒られることを覚悟。
しかし、顧問から意外な一言が。
「なぁ、オーボエ習いに行ってみーへんか?」
なんでも、顧問は自分の力では、オーボエを育てることはできないとやっと悟ったらしい・・・(遅い)
それは、夏のコンクール(地区大会)が終わった直後だった。
その時、私は中学2年生で、すでに1年以上に渡って冴えない吹奏楽人生を歩んでいたことになる。
私の青春を返せ!!!!!
「まぁ、レッスンの費用やそれに関する交通費とかは、自分(家庭)で負担してもらわなアカンねんけどな・・・」とのこと。
部活やオーボエが嫌で嫌で仕方なかったけれど、辞める勇気もなかったので、それならせめて習うことで今よりかはマシになるかと思い、習いに行こうとは思ったものの、自分で費用を負担しなければいけなかったので、その場では決められなかった。
「ちょっと親に相談します」と言って、その日家に帰って母親に相談した。
母親は、習い事に関しては熱心だったので、「オーボエを教えてくれる先生がいるの?せっかくだし行ってみたら?」とOKしてくれたので、次の日「習いに行きます」と返事をした。
オーボエの先生は、顧問がツテを頼って紹介してもらったらしく、連絡するようにと先生の名前と電話番号が書かれたメモを渡された。
家に帰って、ドキドキしながら電話をすると「あ~、話は聞いているよ。〇曜日の△時に来れる?じゃあ、よろしくね」とアッサリ決まって、トントン拍子に話が進んだ。
結局、夏休み中に先生のお宅に伺うということになった。
師匠との出会い
先生の家の最寄り駅で降りてから道に迷って、公衆電話から電話をかけたことを覚えている。とても暑く、先生の家に着いた時には、汗まみれだった。
インターフォンを押すと「門、開いてるから入っておいで」とのこと。
挙動不審にキョロキョロしながら、庭を歩いていると私の背中に何かがぶつかってきた。
ハッと振り返ってみてビックリ!!
野放しのコリーがいる!!!!!
なんと、今ではあまり見かけず、珍しいコリー(シェルティーを大きくしたような犬)が私の背中に鼻先をおしつけまくっているではないか!!!!これには、本当にビックリした。
庭先でコリーの熱烈な歓迎を受けて困っている所へ先生登場!!これが、私と音楽と動物をこよなく愛する師匠との出会いでした。
そして、師匠の教えにより、今までの冴えないオーボエ人生が劇的に変わり、幽霊部員から優良部員へ飛び級並みに昇格していくことになるのです。
つづきは、またの機会に
☆遊びに来てくださって ありがとうございました☆
前回のブクマコメントより
(syufu様)ア、アルトホルン・・・渋すぎますよ・・・。活躍できる場が限られていて、オーボエより苦しい立場の楽器のように思います。見た目、ユーフォニアムみたいなのに、違うという・・・親近感湧きますね(笑)
(ヨーコ様)オーボエって、コスパが半端なく悪いのでw大体少人数です。だから、C管のフルート家に居候させてもらうんですよね。正直、居心地悪いです。あと、リードですが、本当にリード代ってシャレにならんのですよ。クラリネットやサックスの子が10枚入りのヤツを買ってきて、「3枚当たり~!!」なんて言っているのを横目で「その当たりリード、ヘシ折ったろか!!」なんて、心の中で毒づいておりました。